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🏰第28話|最後のリライトへ ~薪をくべる者、過去と向き合う者~

塔の28層は、ひときわ冷えていた。
ページが閉じられたままの原稿たちが、
まるで冷蔵庫の奥に置き忘れた手作りプリンのように、じっとこちらを見ている。

🧔‍♂️「……これ、全部俺の“黒歴史記事”だ」
💁‍♀️「うわ、“勢いで投稿して5分後に非公開にしたやつ”あるじゃん」
🤖「投稿者のリライト欲が暴走した結果、全凍結された階層でぴ」


目次

そこにいたのは、“時を燃やす者”

ガコン。
重たい薪が床に落ちる音。
焚き火のように、言葉がゆっくり灯っていく。

🪓「……書いたんだろう、それなら、燃やせ。いや、くべ直せ」

ウッドロウ。薪割り思想家。
時間と文章を“火”にたとえ、ただ静かに語る者。

🧔‍♂️「あっ、出た。“比喩の長男”だ」
💁‍♀️「その肩書き何?」


過去の記事、恥ずかしい。でも、それは“火種”だ

🧔‍♂️「これ、見てくれよ。
最初期の記事、タイトルが『セミリタイアとは、己を知ること』とかで…
くっそ気取ってるわけよ!」

💁‍♀️「しかも本文が“老後の自由とはなんぞや”って書き出しよ。20代で」

🤖「読者が3人(うち2はBot)だった伝説回でぴ」

🪓「だが、その火は、今の“おまえの言葉”にくべられている。
熱さが残るなら、それは“薪”だった証拠だ」

🧔‍♂️「……薪って、そういうこと?」


投稿者、過去を再読し、いじり、そして受け入れる

1ページ目:

「我が家の未来予想図(とか言いながら超ふわっとしてる)」

🧔‍♂️「うわぁ…今なら“図”出せよってツッコむわ」

2ページ目:

「読者の皆さんこんにちは!(誰もいない)」

💁‍♀️「これは寂しすぎて笑う」
🤖「投稿初期特有の“どこかにいるはずの幻の読者”との会話でぴ」
🪓「だが、言葉は薪。読まれなくとも、火は通った」

🧔‍♂️「もうやめてよ!でもちょっと懐かしいな…」


そして、リライトではなく“受け継ぐ”決意

🧔‍♂️「全部書き直して“恥ずかしくない文章”にしたいと思ってたんだけどさ…
たぶんそれやると、“俺じゃない何か”になる気がして」

🪓「ならば、“燃え残ったまま”置いておけ。
おまえの塔に必要な熱は、すでにそこにある」

💁‍♀️「……めっちゃカッコつけてるのに、
たまに語尾だけ“ぽい”の、ジワる」

🤖「“投稿の薪理学”、ここに極まれりでぴ」


塔は静かに、でも確かに熱を帯びた

ウッドロウがくべた薪が、ふっと赤く灯る。
それは、誰にも読まれなかった原稿の一節だった。

「今日という一日は、
 未来の自分が振り返る燃えかすであれ」

🧔‍♂️「……昔の俺、わりとやるな」

💁‍♀️「今のあんたがいちばん驚いてるじゃん」

🤖「投稿の塔、第28層――過去の炎と、ようやく向き合った階層でぴ」

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