【第1章】霧の階層、“誰でもない読者”の世界
投稿の塔、第十八階層。
霧が深く、見えるはずの読者がどこにも見えない。
👨シュンタ「……ヤバい、書こうとしても、誰に向けて書けばいいのかわかんない……」
🤖ピー助「ここは“読者像迷子ゾーン”でぴ。“なんとなく書いてたら誰にも届かなくなる”という塔の定番トラップでぴ」
👩カオリ「“みんなに届く記事”って、だいたい誰にも刺さらないやつなのよね。空振り全体攻撃型」
【第2章】幻影読者、次々出現
塔の壁に浮かびあがる“ぼんやりとした読者像”。
- 🧑💼「副業を始めた会社員」
- 👩🍼「育休中の家計管理ママ」
- 👨🎓「NISAの説明を5行で済ませたい大学生」
- 🛡「導線の聖域を守る、LRU型勇者」
- 🧴「白いパワーの塊を愛し続けるDPU信者」
👨シュンタ「ちょっと待て、後半の2人、別の世界観から来てない?」
👩カオリ「RPG風に壮大にするな。“ブログ導線=聖域”とか誰も守ってないから」
🤖ピー助「LRU(生活RPGユニバース)は“日常を壮大にしすぎる病”でぴ。“謝罪=魔王との和解ルート”とかな!」
👨シュンタ「……俺も“買い出し遠征:ポイント通貨での取引”って書きそうになったことある……」
👩カオリ「DPUの扉、開けかけてるわよ。深呼吸しとこ」
【第3章】DPU発動――だが、それが罠
👨シュンタ「……最近、“朝食=白いパワーの塊”とか、無意識に書き出してるんだけど……」
🤖ピー助「それ、DPU(ダサパンチラインユニバース)起動してるでぴ!」
👩カオリ「語感はいいけど、意味はよくわかんないわよそれ」
👨シュンタ「“洗濯=空中舞踏会”って書いたとき、ちょっと自分が怖くなったんだ……」
👩カオリ「そうなったら末期ね。“承認欲求牧場”って言い出したら通報するわ」
【第4章】大切なのは、“目の前のひとり”
👨シュンタ「俺、誰でもない読者に書くのはもうやめる。“昨日DMくれた、あの人”に向けて書こう」
👩カオリ「それが正解。“ペルソナ”なんて名前じゃなくて、“知ってる誰か”のほうが、言葉は強くなる」
🤖ピー助「塔の記録でも、“最も共感された記事”は“最も狭く書かれた記事”だったでぴ!」
──塔の霧がすっと晴れる。
👨シュンタ「よし……“家庭内クエスト:今夜の晩ごはん編”は、あの人のために出す!」
👩カオリ「そのタイトルがギリDPUなのよ。いったん控えなさい」
【次回予告】
第十九階層、そこは“リライト地獄”!
「あと少しだけ直したい」――その呪いが記事を永遠に出せなくする。
塔に積み上がる“完成しない原稿”の山と、投稿者の戦いが始まる!
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