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📱外伝④|ハッシュ・タガーの黒歴史 〜#俺がバズるわけないだろ選手権〜

ここは、“投稿爆死者のログ回廊”。

一見すると普通の塔の階層だが……
地面にはハッシュタグが散乱し、空にはリツイートが漂い、壁には数字を睨む投稿者の顔が無数に刻まれていた。

そして、その中央。

📱「#また俺だけ反応ゼロかよォォォ!!」

叫びとともにログインした男。
SNS戦術家、ハッシュ・タガー
彼は今日も己の“投稿癖”と戦っていた。


目次

#寝る前の投稿はやめろって言っただろ

📱「#深夜1時投稿 #いいね0 #既読感ゼロ #でも消せない」

🧔‍♂️(あ、あのテンションで書いたやつか…)
💁‍♀️(“読んでくれてありがとう”のテンションだけ先に来てたやつね)
🤖「ピー助は予約投稿派でぴ」

📱「#予約投稿のクセに #朝も読まれてねぇ」


#拡散希望って拡散されてから書けや

ハッシュは投稿記録を振り返る。

  • 「#今だから言えること」→言ってない
  • 「#思わず泣いた話」→オチが“コーヒーこぼしただけ”
  • 「#拡散希望」→読者数2(自分&bot)

📱「#俺が世界でいちばん自己完結型投稿してんじゃね?」

💁‍♀️「というか誰と戦ってんのよ」
🤖「過去の自分でぴ」


#通知が鳴ったと思ったら自分だった件

📱「#“いいね”されたと思ったら #自分が押してた」

🧔‍♂️「やったな、お前」
📱「#過去の俺が未来の俺を励ましてくるの #泣ける」
💁‍♀️「いや笑うわ」


それでも彼は、投稿をやめなかった

📱(俺の言葉なんて、誰にも届かないのかも)
📱(でも……)

彼は、スクショを開いた。

「なんか分かんないけど、これめっちゃ好き」
「ハッシュさんの言葉、いつも励まされてます」
「タグウザいけどクセになる」

📱「#届いてたのかよォォ!!」


投稿とは、誰にも届かない“と思ってた”あの日の自分へのDM

📱「#俺って、結局“伝えたくて”書いてたんじゃなくて
 #“誰かが読んでる”って信じたくて書いてたんだな」

🧔‍♂️「……わかるよ、それ」
💁‍♀️「うるさいけど、たまに深いのよね、あんた」
🤖「語尾でバズったことあるのはピー助だけでぴ」

📱「#うるせぇでぴ」

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