“投稿クエスト受注所”に足を踏み入れた我ら
塔の24層――“投稿のクエスト受注所”。
壁一面に貼られたタイトルの断片が、夜店の綿あめみたいにフワフワ漂い、甘い匂いで誘惑してくる。
「書いてよぉ…」「早く成仏させて…」
――聞こえるのは未完の記事たちのすすり泣き。
🧔♂️シュンタ「……地味にホラーだな」
💁♀️カオリ「ホラーというより“自業自得フェス”でしょ」
🤖ピー助「未完の記事、通称“下書きゾンビ”でぴ。夜な夜な PV を食べに来るでぴ」
書きかけタイトルが、物理化して迫ってくる
【No.23】『子育てとセミリタイア、両立できるのか?』
【No.48】『アイキャッチ迷走しすぎ問題』
【No.999】『投稿の塔とは何だったのか』
💁♀️「999番て。“存在意義に刺さるタイトル”は最後にしなさい」
🧔♂️「ていうか No.48、70%書いて爆散してたヤツだ…」
🤖「爆散ログ、検出済み。原因:締めの一文が寝落ちで行方不明」
バナー信仰のじいさん、再登場
そのとき、カウンター奥のシャッターが軋んで開いた。
🛡️アドバネール――“古参導線士”にして、バナー信仰の長老が現れる。
🛡️「おぬしら、ネタに溺れて泳げぬ金魚じゃ。
まず“決める”が先、“書く”はその次ぞ」
🧔♂️「決めるが先、ね…」
💁♀️「名言っぽいテンポで逃げ切ったわね」
🤖「名言風に韻を踏むと賢そうに聞こえる法則、でぴ」
クエストは“3つだけ”受けよ
🛡️「よいか。“今すぐ書ける”を三つだけ選び、他は“霧箱”に封印せよ」
💁♀️「“霧箱”て。厨二ネーミング選手権か」
🧔♂️「でも…そうでもしないと永遠に選べんかも」
シュンタは深呼吸して、目の前を漂うタイトルをかき分けた。
脳内に響く BGM は、ラスダン前の“決意のファンファーレ”。
🧔♂️「よし、選んだ!」
📜選ばれし3つの投稿クエスト
- 『吹き出しアイコン迷子事件』
- 『食費ネタ・黒歴史リライト編』
- 『セミリタイア妄想インタビュー(前編)』
💁♀️「最後、妄想なのに“インタビュー”って何目線?」
🤖「質問者も回答者も本人。自給自足コンテンツでぴ」
選んだ瞬間、道がひらける
──瞬間、塔の空気が変わった。
未完タイトルの群れがシュワッと炭酸みたいに弾け、三つのクエストだけが煌めきを帯びて残る。
🛡️「それが“今この瞬間のおぬしの物語”よ。
さぁ、筆を振るえ。迷えばまた戻ってこい」
🧔♂️「戻ってきたくねぇ……!」
💁♀️「じゃあ書くしかないわね」
🤖「選択完了。カオス → カフェイン注入モードへ移行。レッツ執筆でぴ!」
塔の24層、攻略達成。
選べなかった勇者は、ついに“書くしかない道”を一歩踏み出した。
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