「またバズらないと…」が塔を止める!?~ヒット中毒フロアへようこそ~
投稿の塔・第十四階層。
その空気は、どこかソワソワしていた。
👨シュンタ「……うわ。壁が全部、PVカウンターになってる……!」
🤖ピー助「ここは“ヒットの呪い”階層でぴ。バズった後の投稿者が迷い込む、トラップだらけの地帯でぴ」
👩カオリ「うっわ。アイキャッチが勝手に“前より数字出ませんでしたね”って喋ってきたんだけど」
あらわれた!“SNS亡霊”が襲ってくる!
──ズズズズ……!
床の割れ目から、ふわっと浮かび上がる影。
👨シュンタ「な、なんだあのデカい……“バズった時のスクショ”?!」
🕷SNS亡霊「おっ、これバズってますね!次も期待してまーす!」
🕷SNS亡霊「伸び悩んでる? ふーん、前はもっとすごかったよね?」
🕷SNS亡霊「あなたのピーク、あれだったのかもね〜?」
👨シュンタ「うわあああ!やめろおお!数字で殴ってくるなああ!」
🤖ピー助「過去の通知が具現化してるでぴ!しかも“思い出した頃に刺さる”タイプでぴ!」
👩カオリ「通知オフにしとけって言ったでしょ……」
バズの影に怯える男、発狂寸前。
👨シュンタ「もう無理……毎回バズらなきゃって思ってたら、書けないよ……!」
👩カオリ「じゃあ書くのやめる?」
👨シュンタ「……それは嫌!!」
👩カオリ「なら書け。以上」
🤖ピー助「それが“シンプルの極意”でぴ……って言ってる場合じゃないでぴ、塔のギミック作動中でぴ!」
💥ズシャアアァァン!!
塔の中央から、巨大な“バズグラフの回転盤”が現れる。
“次の投稿でまた跳ねるかどうか”を勝手に判定し始めた!
👨シュンタ「え、運ゲー!?」
仲間再登場!あの通知の精がまた来た!
📱ハッシュ・タガー「通知音で参上!Yo、バズの亡霊に魂吸われてないかい?」
👨シュンタ「吸われかけてたところだよ!!」
📱ハッシュ「バズは“たまたま勝手に起きた現象”。それを自分の才能だと勘違いする時点でトラップ確定っしょ?」
👩カオリ「うわ、今日ちょっと刺さる系のテンションじゃん」
📱ハッシュ「“バズは神、でも信仰しすぎると燃える”ってタガーばっちゃんが言ってた」
👨シュンタ「ばっちゃん、SNSしてたの!?」
蘇れ“書きたい気持ち”~塔が再始動するとき~
👨シュンタ「……そうだ。俺は、“誰か一人にでも届けばいい”って思ってたのに」
👩カオリ「それが一番強いのよ、投稿者として」
🤖ピー助「ではシュンタ、スキル【バズの呪い解除】発動でぴ!」
✨ピコン!
→塔の雰囲気が浄化された!
→投稿スピリットが回復した!
🕷SNS亡霊「評価が……消えるぅぅぅ……いいねが……おおお……!」
バズ亡霊が霧散すると同時に、塔の壁の数字たちもふっと消えた。
👨シュンタ「よし、書こう。またゼロでもいい。届けたい気持ちは変わらない!」
【次回予告】「投稿ペース」に追われて消える日々へ──
第十五階層、そこは「投稿ペースに取り憑かれる」階。
あの頃の自分は、毎日投稿していた……今は?
投稿を“義務”に変える塔の罠と、仲間たちの葛藤が交差する――!
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