「なにも思いつかない」階層で、心が真っ白
投稿の塔、第十六階層。
そこは果てしなく広がる白い空間。何もない。ただ、何もない。
👨シュンタ「……えっ、今回まさかの真っ白?」
🤖ピー助「ここは“ネタ切れの荒地”でぴ。思考もメモも浮かばず、ただ時間だけが過ぎる絶望のフィールドでぴ」
👩カオリ「なにそれ。“気合いでひねり出せ”って言ってくる系の上司みたいな階層ね」
👨シュンタ「いやもうマジで、空見て“雲っておいしそうだな”とか考え始めてるんだけど」
👩カオリ「……それ、すでに廃人一歩手前よ」
ザワザワ…没ネタたちが動き出す!
塔の地面が震え、地下から手が――いや、投稿草案がウネウネと這い出てきた!
📝没ネタたち「記事タイトルだけで、本文がない……」
📝没ネタたち「“いつか書く”って言って放置された……」
📝没ネタたち「保存されたのに、二度と開かれなかった……」
👨シュンタ「ぎゃあああ!!過去の自分の“ネタ墓場”が実体化してる!」
🤖ピー助「“未使用のふきだしネタ”まで来てるでぴぃいい!」
👩カオリ「今さら“4月ネタ”持ってくるな!季節感どこいったんだコラ!」
救世主?それともさらなる地獄?
塔の隅から、ボロボロの台本を引きずるように現れたのは――
📱ハッシュ・タガー「Yo!お前のネタ箱、腐ってないかい?」
👨シュンタ「また来た!もしかして今日の出番多くない?」
📱ハッシュ「ネタがない?違う。“捨てられないネタ”が多すぎるだけさ」
👩カオリ「うわ、それっぽいこと言ってるけど、要するに“優柔不断野郎”ってことでしょ?」
📱ハッシュ「ちょっとトゲ強ない!?」
👨シュンタ「でも実際、下書きに入ってるのって、“書きたい”じゃなくて“いつか書こう”が多いんだよなあ……」
👩カオリ「それ、“冷蔵庫に入ってるけど結局食べない納豆”と一緒よ。腐るから」
ネタの本質に気づいた瞬間、塔が動く
👨シュンタ「……よし。今日はネタがないって言い訳せずに、**“今の自分が言いたいこと”**を拾う。完璧じゃなくていい」
👩カオリ「むしろ完璧とか目指すな。ネタってのは“勢い+5割のムリヤリさ”で成立するのよ」
🤖ピー助「“使えるネタがない”んじゃなくて、“使う決断ができない”だけでぴ!」
──そのとき、塔の床がひとすじの光に包まれた。
📝没ネタたち「……ありがとう……成仏……」
👨シュンタ「成仏するんかい」
👩カオリ「でも正直、あの“下書き9行だけのネタ”とか、生まれ変わらせた方が早いわね」
【次回予告】
第十七階層、「タイトル沼」へようこそ。
決まらない。決まらなすぎて、一生“未投稿”にされる。
あなたの“15分で考えたキャッチ”は、塔に耐えられるか――!
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