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🏰第十五話|あの頃より書けない…投稿ペースの迷宮


目次

「昔の自分って、なんであんなに書けてたの?」階層へようこそ

投稿の塔、第十五階層。
そこは、“速度”が呪いとなって投稿者を惑わす、ペースの迷宮だった。

👨シュンタ「……なんか視界がボヤけるな。あれ、あれ見て!」

塔の壁に、過去の自分の“投稿記録”が次々映し出される。

  • 【2023年6月】連日投稿8日連続
  • 【2023年7月】1ヶ月で10記事達成
  • 【現在】2週間に1本

👨シュンタ「うわあああ!数字でぶん殴ってくるぅ!」

👩カオリ「これ、“あの頃の自分”が最強に見えるやつだね。筋トレ民にもよくあるやつ」

🤖ピー助「“過去の自分に置いてかれる感”でぴ!これはペース階層の基本デバフでぴ!」


うごめく幻影、“ペースの亡者”が出現!

──ザザッ……!

塔の床から這い出てきたのは、日付のシールをベタベタ貼られた謎のクリーチャー。

📅ペース亡者「はやく、書かないと……」
📅ペース亡者「今月は、まだ2本しか……」
📅ペース亡者「あの日の俺なら……もっと……!」

👨シュンタ「やめろぉぉ!投稿のカレンダーで圧迫してくるなぁあ!」

👩カオリ「これは“自分で決めた目標に呪われる”タイプね。目標って毒にもなるのよ、使い方次第で」

🤖ピー助「投稿ノルマに潰された魂が、亡者化してるでぴ!見るからに“Googleカレンダー依存型”でぴ!」


仲間の言葉が灯す“ペースの真実”

そのとき、塔の回廊から誰かが現れた――
ゆっくりと歩いてくるのは、薪を担いだ男。

🪓ウッドロウ「……速さに追われると、火は消えるぞ」

👨シュンタ「ウッドロウ!?」

🪓ウッドロウ「投稿はな、火起こしじゃ。最初は爆ぜるが、いずれ熾火となる。それを絶やさずに、くべるのが大事なんじゃ」

👩カオリ「……火で例えると急に染みるのよね、あの人の話」

🤖ピー助「今回も語りが渋くてありがたいでぴ!」


速度じゃなく、“やめないこと”が塔を進ませる

👨シュンタ「……そうか。“前より遅くなった”じゃなくて、“まだ書き続けてる”ってのが大事なんだ」

👩カオリ「誰と競ってんのよ。塔を登るのは、あんた自身でしょ」

🪓ウッドロウ「速さは見せかけ。続ける者が、最後に塔を登り切るんじゃ」

👨シュンタ「よし、俺は俺のペースで登る。1週間かかっても、1本は1本。書きたいものを、ちゃんと書く!」

──塔が、再び震える。


塔の扉が開く。「投稿は止まらなければ、前に進む」

ペース亡者は静かに崩れ去り、塔の壁から呪いの投稿カレンダーが剥がれ落ちていく。

👩カオリ「すごい、塔がなんか“ふぅ…”ってしてる」

🤖ピー助「この階層、やり過ごすだけで登れないでぴ。“気づいて、力を抜く”のが正解でぴ!」

👨シュンタ「……それでも書くよ、俺は。自分の速度で」

塔の階段が音を立ててせり上がる。
次の階層は、また新たな迷宮が待っていた。


【次回予告】

第十六階層――その名も“ネタ切れの荒地”。
書こうにも、なにも浮かばない。没ネタたちが塔をさまよう幻影となって襲いかかる――!

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